その時 ???)「やはり影武者であったか。貴様の命など、わしにはどうでもよいわ。」 低い声が聞こえた瞬間 長い間、信長様として崇められてきた彼の身体は、ぐらりと崩れ うめき声と共に バタリと私の足元に倒れ落ちた。 そして… ???)「久しぶりだな、お恋。元気そうではないか。」 血に染まる刀を華麗に払いのける悪魔の姿が 私の視線を捕らえた。 「あ…兄上…何故此処に…」 いる筈もないその姿に 私は一瞬言葉を失う。 火の海と化したこの間(部屋)も 最早私には映っていない。