キミウタ


だから俺はキモチを抑えるために空を見る。


…ダメだ。俺の頭ん中は雨宮で生め尽くされてる。


…ごまかせねぇ。


―バラバラバラッ―


「あ~…やっちゃったぁ…」


横を見るとペンケースからなだれ落ちた数々のペン達。


俺は素早くそれらを拾った。


「はい」


「ありがと~♪颯介って優しいね」


「フツーだろ」