妙に納得がいった。
そうかおれが殺したんだ。
目をつぶると、逃げ惑う母親と首の付け根あたりを切られて倒れている兄貴、二人分の血液をたっぷりとすった包丁を持っている左手まで鮮明に蘇ってきた。
左手?
そっか親父って左利きだったっけ、小さい頃キャッチボールするときに親父のグローブもまったく同じに見えるのに、はめてみるとどこかが違っていてどうやっても手が入らなくてそのことが不思議でたまらなかった。
そんなことを思い出しながら、おれの頭はものすごいスピードで状況を整理していった。
おれの心をほったらかしにしたままで。
そうかおれが殺したんだ。
目をつぶると、逃げ惑う母親と首の付け根あたりを切られて倒れている兄貴、二人分の血液をたっぷりとすった包丁を持っている左手まで鮮明に蘇ってきた。
左手?
そっか親父って左利きだったっけ、小さい頃キャッチボールするときに親父のグローブもまったく同じに見えるのに、はめてみるとどこかが違っていてどうやっても手が入らなくてそのことが不思議でたまらなかった。
そんなことを思い出しながら、おれの頭はものすごいスピードで状況を整理していった。
おれの心をほったらかしにしたままで。
