黙々と部屋を掃除して
よくも まあ
ハウスダストで
呼吸器疾患にならなかったなと
変な感心をしてしまう
掃除を終え
じんわり滲んだ
額の汗を拭い
窓を閉めた時
ガチャン……
玄関のドアの音がして
慌てて振り返る
「ただいまー」
靴を脱ぎながら先生が言って
私は先生に駆け寄り
「だ、大丈夫……?」
心配で胸のところに
握りしめた手を当てた私を見て
「うん。大丈夫だ」
ふわっ
大きな手が私の頭上に置かれて
「もう、大丈夫だから」
丁寧に私の頭を撫でた
先生の声は落ち着いてたけど
肩からは少し疲れた
雰囲気が出てた
そのまま先生は上着を脱いで
床に放り
ドサッとベッドに座った
「ふぅ……」って
ため息ついてから
部屋を見渡し
「あれ?掃除してくれた?」
私はうなずいて
先生の足元に座り
「あんまり散らかってるから」
「そっか、悪いな」
先生は天井 見上げて
「うん。
なんか空気が綺麗だね」
その言葉って
室内で言う人、珍しいよ
少し 呆れてしまう



