先生の青





昼を過ぎて


出かける支度を先生が始めると


落ち着かない


やっぱり止めた方が
いいんじゃないか


もっとひどい事にならないか


先生に迷惑がかからないか


色んな事が頭をよぎる



その時


  ピリリリ……


先生のケータイが鳴り
画面を見た先生は
少し表情を強ばらせた



チラッと
ベッドに座る私を見て


隣の部屋に入って行った



……誰からだろう?

学校関係?友達?


テレビもつけて
いなかったから


先生の声が隣から漏れてきて


思わず耳を澄ませた




「……うん。大丈夫だよ」


「え?今日?」


「うん。今日は行かない」


「あ、そうだよな。ごめん
連絡すれば良かった」


「え?なに言ってんだよ
大変な事なんてない」


「来なくていいなんて
冷たいな……カナ」


………カナ?


「オレはフミに会いたくて
行ってんだからさ

まあ、フミはどうだか

オレになんか会いたくないって
思ってるかも知れないけど」



「……ん?
フミが寂しがってるって?

ははっ

それは嬉しいですね」



「……明日も行けないかも

あ、だけど来週は必ず

フミに伝えて

必ず会いに行くからって」



「……うん。……うん。
じゃ、
カナも無理しないように」