――――――話をつける
ドクン………
一度 大きく心臓が鳴って
「……でもっ」
口を開いた私を
先生は厳しい声で
「『でも』じゃない呼び出せ」
だって、そんな先生……
先生と英雄さんが………
戸惑う私の肩に手を置き
「いいか、イチ
お義兄さんがしてること
これは許されないことだ
そして、
お前は守られるべき存在で
オレはお前を守るべき存在だ」
「……せんせ……」
でも……やっぱり怖いよ
不安で目が泳ぐ私の頬を
先生は両手で包み
「女にな、そんなことする奴
オレは絶対許さない
ましてやお前 子供だぞ?
大丈夫だ、イチ。
オレが助けてやるから
これ以上、
お前を傷つけさせないから
オレを信じろ、イチ」
力強く、言い切ったあと
それに、って先生は目を伏せ
「……お前まで救えなかったら
オレ本当に…………」
……お前まで?
目が閉じるか閉じないか
ギリギリまで伏せて
先生は悲痛な表情で
唇を噛みしめた
私の頬を包む手が
小刻みに震えてる
「……先生…」
ハッと
先生は目を大きく開き
私の頬から手を放し
「わかったか?
大丈夫、大事にしないで
ちゃんと解決してやるから
さっさと呼び出せ」
そう言って先生は
私から顔を背けた
私は もう うなずくしかない
だけど
……お前までって何?



