目を覚ますと
「起きた?」
先生の顔が 目の前にある
「……うん」
……そっか、あのまま寝たんだ
ベッドの中
先生にしっかり抱きしめられて
小さな子供になった気分だな
ゴソゴソと布団の中
先生の胸に顔を埋める
鼓動に耳を澄ませ
私を守ってくれる
その存在を確かめる
こんな気持ちになるのは
生まれて初めてかも知れない
「さて、イチ。
顔 洗って朝飯にしよう」
先生の声に顔を上げ
「うん」って うなずく
私の顔を見て
先生は満足そうに笑った
朝の情報番組を見ながら
明け方、
先生がコンビニで買ってきた
レタスハムサンドと
コーンスープを食べる
先生と食べる物は
ちゃんと美味しい
食べ終わって
テーブルの上の
ゴミを片付ける
「イチ」
「なに?」
「駅前にカフェあるだろ」
「うん」
「そこに呼び出せ」
きょとんとする私を
先生は真っ直ぐ見つめ
「お義兄さん
そこに呼び出して
話つけて来るから」



