「終わらせようって
何回、思っただろう
だけど終わらない
終わらせることが出来ない
私は弱くて……弱くて……」
「もういい」
先生は きつく きつく
私を抱きしめて
「……もういい。
もういいよ、辛かったな。
イチ、辛かったな。
もういい。
お前が苦しむことなんて
何もないんだ……」
先生の声が震えて途切れた
顔を上げて後ろを振り返ると
先生の目から一筋 涙がこぼれた
「………先生……」
先生はまた私をきつく抱き
「イチは弱くない
イチは悪くない
いいか。オレを信じろ
イチは悪くない
大丈夫だよ
もう安心していいから
オレがイチを守る。
そんな苦しい目に
二度と合わせない
イチはオレだけ信じろ
あとはオレに任せて
イチはもう何も考えるな」
全て話してしまうと
気が抜けて
だけど鼓動は激しくて
また静かに涙がこぼれた
先生の胸に顔を埋めると
ドクドク激しい鼓動が
伝わってくる
「……二度とそんな目に
合わせねぇから」
頭上から降る低い声
私の身体を締め付ける腕から
彼の怒りが溢れていた



