先生の青





先生はじっと私を見つめる



そんなはずは ないんだけど
気持ちを
見透かされてるみたいで
目を逸らした




「木下」



「………なに?」



「あんな時間に
なんで あそこにいた?」



自分なんて
ボコボコにされたクセに


私が あそこにいた理由を
考えてたの?



「理由なんてない
ただ、なんとなく」


ひざに視線を落とし


「先生、絆創膏 張り直す?」



「いいよ。
木下、お前 何かあった?
新しい家庭で
うまく行ってないのか?
それとも……彼氏とか?」



――――――――ドキンッ


りょ、両方 大正解

なんなの先生
そーゆーの見えちゃう人?



いや、
親が再婚したばかりだし


そういえば、
この前 先生に
キスマーク見られたっけ



「木下?
何か悩んでるんじゃないの?」



「なっ、なにも………」


なにも悩んでない


そう言おうとした時


  グゥ、キュルルル~~




シ――――――――ン



私のお腹の音が部屋に響いて



先生も 私も 時が止まる




「ぷ」


先生が吹き出して


「あはは、いてて………
ははっ、いてて………」


切れた口の端を痛がりながら
苦しそうに笑った