先生の青




言った言葉に嘘はない


今は大丈夫でも
後で具合悪くなるかも


先生が心配だってのは
嘘じゃない



「なに言って……
大丈夫だよ」


面倒くさそうに先生は言って
濡れた髪のまま
仰向けにベッドに倒れた



「わからないよ?
そんなの わからないよ

先生、他に様子
見てくれる人いるの?」



天井を無表情で見て「…………いない」って
先生は低い声で答えた



………彼女いないんだ


……って そんなことは
どうでもいい



「じゃ、じゃあ、仕方ない
私が朝まで見ててあげるよ」



「……帰りなさい」


「いや」


「木下」


「木下じゃないもん」


こんな時に子供みたいな返しをしてしまったな……



「まずいだろう?
教師と生徒
男と女
一晩 一緒にいるなんて」



「バレないよ」


「そーゆー問題じゃ」


「私は私が正しいと思う事する

このまま先生を
一人にするなんて
私には出来ない」



ベッドに寝転んだまま
先生は私をにらんで



私も負けないくらい
にらみ返す



しばらく そうしてると



「……ちゃんと家に連絡しろ」


…………え?


「朝までいていいの?」


「帰れって言っても
帰らない気がする
そこら辺ふらふらされるなら
ここに いろ」




…………先生……


もしかして帰りたくない
私の気持ちがわかってる?