翌朝、先生が学校へ行ってから
お父さんに連絡した
先生のおかげで
気力も戻ってたし
自分一人で
全て解決しようと思った
どうしても
先生とお父さんを
会わせるわけにいかない
お父さんと私に
血の繋がりがあるって
バレてしまう
もう病院かな?って
少し不安だったけど
お父さんはケータイに出た
「もしも……」
「市花かっ?」
聞いたことのない
剣幕なお父さんの声に
一瞬ひるむ
「はい。市花です。
あの、いきなり家を出て……」
「誰といるんだっ?」
「え?」
思いがけない言葉だった
どこにいるんだ?じゃなく
誰といるんだ?って……
「あ、あのお父さん」
「まさか男といるのか?」
ドキッ………
なんでお父さんが
そんなことを……
戸惑っていると
有無を言わせないって感じの
厳しい口調でお父さんが言った
「帰ってきなさい、市花」
「いえ、帰りません」
ここで負けるわけにいかない
「もう そちらには
お世話になりません
学校も中退します」
「なにをバカな……」
「本当に今まで
ありがとうございました
私のことは忘れてください」
「待ちなさい、市花!
あの男は一体誰なんだ?
市花!市花!」
ピッと一方的に電話を切った
ケータイを握る手が震えてた
これで全てが済むとは
思えないけど………
でも、お父さんが最後に言った
「あの男」って…………
まるで先生を見たような
言い方じゃない……?



