先生の青





きつく抱きつく私の肩に
先生はそっと手を置いて



「イチ、オレお父さんと
少し話をして来るよ」



「…………え?」



顔を上げると
先生は家に視線を向けて



「黙ってイチをもらう訳には
いかないからね」



「………いや、いや、ダメ!」


「イチ?」


先生の腕を掴んで
必死に反対した



「ダメだよ!やめて
絶対に……………」


先生は眉を寄せ


「イチが嫌なら車で待ってな」



「いや!先生、行かないで」



行かないで
行っちゃダメ


腕にしがみついて叫ぶ私を
先生は戸惑いながら
背中を擦ってた



「…………わかったよ
じゃあ今はやめておく
あとで ゆっくり話そう」



先生の言葉に
とりあえず
ホッと胸を撫で下ろす



先生は私の荷物を車に積んで
「さ、帰ろう」って言った



帰ろう



これからは
先生の家に帰れるんだ