バタンッ
乱暴に閉められた
ドアの音が部屋に響くと
ズルズル………
力が抜けて
床に座り込んだ
バクバク
心臓の音が鼓膜に響く
手がカタカタ震えてた
「はぁ―――――――」
息を深く吐いた時
ヴーヴー
ケータイが震えて
通話ボタンを押し
耳にあてる
「………はい」
「イチ?」
先生…………
「どうだ?
お父さんと話し合いできた?」
先生の声を聞いたとたん
涙が一気にこぼれた
「………せん…せ」
「イチ?泣いてるの?
どうした?何があった?」
哀しくて辛くて
悔しくて苦しくて
涙が止まらなかった
「……せん…せぇ……
迎えに……きて………」
「――――――――うん
今すぐ行くから待ってな」
深く落ち着いた
優しい声が
胸に響いた
これでいいんだって思った
これで救われる
先生が助けてくれる
私は一生
先生の手を掴んで
生きていけばいい
先生の腕にしがみついて
生きていけばいい
抱きしめてほしい
早く 早く
先生の胸に飛び込みたい……



