先生の青





英雄さんは
鋭く目を光らせ
私を見つめる



あまりの恐怖に
目を逸らす事も出来ない



「言えよ、市花
お前まだ―――――――」


「関係ない」


のどの奥が
絞まるみたいに
苦しい



英雄さんの吐息が
唇にかかって
うまく呼吸が出来ない



……だけど


先生だけは
先生だけは



「そんな事
英雄さんに関係ないよ」




先生だけは
誰にも手を出されたくない




私の言葉に英雄さんは
驚いたように目を見開いた



それから目を伏せ
悔しそうに唇を噛んだ




何をされるか わからない



いつでも逃げれるように
手と足に力を入れる
前は英雄さん
後ろは机に挟まれて
逃げるとしたら横かな



すっ……と
英雄さんが
少し動いて身構えた



私のアゴを掴んでた手を下ろし



――――――ガンッッ……



英雄さんは机の脚を
思い切り蹴った




………怖い



怯えた私を
キッとにらみ
英雄さんは部屋を出て行った