先生の青






ベッドで抱き合って
先生は私の髪を撫でながら



「明日、お父さんが
なんて言うかだよなぁ」



先生も私も
お母さんが帰ってくる可能性は考えてなかった。



すぐ帰ってくるくらいの
覚悟ならこんな事はしないし



溢れた水は元に戻らない
壊れた物は壊れたまま
例え帰ってきても
誰も母を許せないだろう



「……本当はさ、オレ
イチに高校は
卒業してほしいんだ」


「うん」


「オレと一緒に暮らすなら
今の高校は通えなくなるし


通信制の高校に編入って
手もあるけどやっぱり
今の学校、卒業させたい……」



先生は私の頭にあごを乗せ
考え込んでしまう


「なんとか…ならないかな
でもイチのお父さん……」



そこで先生は言葉を切った
続く言葉はわかる


イチのお父さん
義理の父親だからな。
って ところだろう



違うんだ
本当の父親なんだ


だけど絶対言わない
知られるわけにいかない



「私、別に高校なんか
どーでもいいよ」


先生の胸に顔を埋めて言った


「中退でも別にいい」


「うーん、でもなぁ……
今すぐオレのところ来るなら
通信制に編入させるよ?
これは絶対だ


だけどな、オレは
絆とかと一緒に
イチを卒業させたいよ」



なんかないかなぁ……
先生は一晩中私を抱きしめ
呟いてた