先生の青





先生の背中にしがみつくと
涙が溢れてきた




「……先生………
どうしよう……怖いよ
この先、どうなるの……?
わからないよ、怖いよ」




泣きじゃくる私の髪を
先生は撫でて



「うん、怖いよな
不安だよな
だけど、大丈夫だよ
イチにはオレがいるから
一生守るから大丈夫だよ」




子供みたいに怖いと泣く私を
大丈夫、大丈夫って
先生はずっと抱きしめ
髪を撫でてくれてた







しばらくして
養護教諭が戻ってきて
身体を離した



ベッドの上
ゴシゴシ涙を拭く私に
先生は小声で耳打ちした



「イチ、今日はもう帰れ
そんな状態で授業は無理だろ」



「………う、でも………
家には帰りたくない……」



「なに言ってんの
イチが帰る場所は
オレのところだろ?


今日はなるべく早く帰るから
余計なことを考えないで
家で寝てろ、な?」



「わかった…………」


ポンポン
軽く頭を撫で
おでこにキスしてから
先生はベッドを隠す
カーテンの向こうに出て行った






「先生。一ノ瀬ですが
体調がまだ…………」




私を早退させると言う
先生の声を聞きながら
おでこに そっと触れた



先生の唇の感触を思い出す




  一生守るから大丈夫だよ



胸がポォと熱くなる
先生の言葉



  一生守るから大丈夫だよ