先生の青




………なんだろう……



目を凝らして
それが何なのか わかった時



小さな悲鳴が漏れて
口を手で覆った



なんで?なんで こんな……



黒い塊に向かって
駆け出し叫んだ



「三島先生っ……」


黒い塊は
傷だらけで
うずくまってた
三島先生だった




「三島先生!大丈夫?」


先生の前に
駆け寄りしゃがみ込むと



ゆっくり顔を上げて


「……木下?」


殴られたんだろう
唇は切れて
頬が腫れてる


服も汚れてるし
身体も蹴られたのかな



混乱する頭で


「なんで?なんで先生が」


先生はゆっくり身体を起こして
「いっ…つぅ…」と
呻き声を上げながら
地面に座り直した



「木下ぁ………
あ、一ノ瀬だっけ?」


「こんな時にどっちでもいいよ」


「お前…こんな遅くまで
危ないだろう?」



危ないって
先生に言われたくない


「何があったの?親父狩り?」


「親父狩りって…
懐かしい言葉の上に
先生は…まだ24だぞ…
お兄さん狩りって言って…」



ボロボロになってまで
バカなこと…………


通り魔?


そう思った瞬間 思い出す
ゴミ捨て場の出来事



――――――報復だ