先生の青





全く外面良すぎだよ
友達の事があったって
結局 森さんは
先生が好きだから
そばにいるんだ



なんか、すごいムカついた
もう今夜はふて寝してやる


先生に背中を向け
布団を顔まで引き上げると



「待て待て、イチ
大事な話がまだだ」


「なに?」


イラついた声で
顔だけ先生に向ける


先生は少し困った表情して


「イチの話がまだだ
愛夏の事はどうでもいいよ」



森さん、残念。
先生はキミの事
どうでもいいってさ



「イチ、ちゃんと話そう?
イチの気持ち知りたいんだ」



……ああ
さっきの幸せ感が戻ってくる
私を無防備にして
何でも話したくなる




「………あのね…………」





バイトを無理やり
辞めさせられた事

家庭教師がついた事

お母さんが不倫してた事


先生に全部話した



話を聞き終えた先生は
「はぁ――――――」って
深い深いため息をついてから



何も言わず
私をギュウっと抱きしめ
頭を撫でた



それだけで私の憂鬱は
全て先生に受け入れられて
胸に重たかった塊が
消えた感じがした




今まで巷でよく聞く
話せば楽になる。ってセリフを
全然 信じてなかったけど



話せば楽になる。って
こういう事なんだ
すごい実感



安心して
全て受け入れてくれる
温かい胸に顔を埋めた