先生の青





あれくらい………



先生の横を
ちょこまかする
森さんを思い出して


「絶対ないね」


あんなの みっともないよ


「オレは少し心配なんだよ
イチは無理するところあるし」



「私も少し心配なんだよ
先生はイイ顔ばっかりする」


ゴロリと寝返りを打って
先生に背中を向けた


私の忠告を無視して
未だに森さんと離れてない



「………うーん
あのコも仕方なく
オレのそばにいるんだよ」


「はあ?」


「『愛夏ねぇ、
教室に友達いないんだぁ』」


先生は
森さんの独特な口調を
真似て言った


「キャラ濃すぎだからな
友達が出来れば
休み時間だって来なくなる」



確かに
友達にはなりたくないタイプだ
集団では浮くだろう


………だけどさ



「ふーん、また そうやって
教室に居場所がない
可哀想な愛夏チャンに
『オレが居場所になる』なんて
優しい事を言うんじゃないの?」



また寝返りをうち
先生をにらんでやると



「だったら
イチが友達になってよ」


「はあ?」


「昼休みだけでもさ
学校で1人で飯食うなんて
すごく辛い事だよ
だからイチが…………」



「おあいにくさま
私そういう慈善事業は
出来ないタイプ」



プイッと顔を背けたら
ため息が聞こえて


「んじゃ、藤井にでも
頼んでみるかなぁ……」


他の1年生部員の名前を出して
先生は独り言のように呟いた