先生の青





暗い路地の両側に
いろいろなホテルが並んでた



そのうちの
レンガ調のホテルの
ガラスの扉に
中年カップルは消えていく。




道の端に立ち尽くし
お母さんが消えた
ガラスの扉を
ただ 呆然と見つめてた。



青い空室のランプが
ぼんやり滲んで見えた。



そのうち
頬にいくつかの
冷たい雫が落ちてきて



あっという間に
どしゃ降りの雨となり
アスファルトの道を
真っ黒く濡らした。




  ドンッ………



道に突っ立ってる私の肩に
大学生っぽい男の人がぶつかる




男の人の腕には
少し年上にみえる女の人が
ぴったりくっついてて



制服姿で1人の私を
下から舐めるように
遠慮のない視線をぶつけてきた




とたんに この場所が
すごく怖くなって



唇噛みしめて走り出した。
雨が目に入ってくるから
まばたきをたくさんして払う



遠くの方で
ゴロゴロと
雷が鳴っていた。