家教が来る
7時に間に合うように
学校を出た。
進学すると決めたわけじゃない
だけど、とりあえず
体制が整うまで
おとなしく勉強はする。
親を説き伏せる何か
何かないか
……でも正直
向き合って話をするのが嫌で
逃げてる部分もある
親と私は
永遠に分かり合えない事を
もう自分は気付いてる
駅を出ると
人込みの中に
お母さんを見つけた。
………何してんだろ
まあ、前田先生へのお茶出しは家政婦さんがやるんだから
お母さんが家にいなくても
いいんだけど………
お昼までは晴れてた空に
重たい灰色の雲がたれ込めてた
7時までには
まだ時間がある
なんだか知らないけど
足が勝手に
お母さんの後を追ってた
声をかけるつもりは毛頭ない
ただ ただ
お母さんの背中を追っていた
厚い灰色の雲が
嵐を連れてくるのにも
全く知らずに―――――――



