先生の青





家に帰る気なんかしなくて
たどり着いた先は
先生のマンション



先生はまだ学校にいるだろう



通路を歩きながら
バッグから鍵を取り出し
ドアの前で
鍵穴に差し込んだところで迷う




先生の顔を見たら
泣いちゃうな


子供みたいに泣いて甘える



先生は優しく
慰めてくれるだろう


そして落ち着いた時に
言うのかな



   賢くなれ。と




「………………」



開ける事なく
鍵をバッグにしまった。




その日は結局マン喫やファミレスで時間を潰し夜遅く家に帰る。




こんな目に遭っても
結局 家に帰らなきゃならない
行く場所がない。



先生のマンションも
マン喫もファミレスも
一時的な逃げ場でしかない。



これが仕事を持ってる大人だったら絶対に違う




街灯だけの
人気のない暗い道を歩き
門の前に着いて家を見た



大きな立派な家
だけど、ここは監獄だ。



ここだけが
自分の帰る場所なんて




………泣くな。




お父さんよりも
お母さんよりも


今、子供な自分に一番腹がたつ