冷静に考えればわかるはず
確かにそうだと思う
先生の言う事は100%正しい
だけど
「正解だけを選べるほど
私、人間出来てないもん」
感情の問題を私は言ってるんだ
許せない尊敬出来ない人の手で生活してる自分がどんなに気持ち悪いか……
自由が欲しいのに
「………私は楽じゃなくても
嫌いな物は嫌いって
正々堂々と
言えるようになりたい……」
親の庇護にある内は
私の気持ちは
ただの反抗になってしまう
話してると
自分は何の力もない子供だと感じて悔し涙が溢れた
早く大人になりたいけど
物わかりのいい大人には
なれない
泣き出した私の頭を
先生は撫で
「いいんだよ、それで。
ゆっくり悩みな。
だけど、肩の力は抜きなさい
自立する事と一人になる事は
絶対に違う。
突っぱねるだけじゃダメだ。
受け入れる部分は受け入れな
受け入れて受け入れられる
そうやって世界は動いてるから」
頭ではわかっても
気持ちは冷静にならない
悔しくてぐずぐず泣く私に
先生は少し笑って
「イチが若いと感じるとは
オレもいつの間にか
大人側にまわってるんだな
そうやって泣くイチが
まぶしくて少しうらやましい」
うらやましいなんて
私がどんなに苦しいか
先生はわかっていないの?
大人になるってなんだろう
今、この胸にある
ヒリヒリした熱いしこりが
綺麗さっぱり消えて
何も感じなくなる事なのかな?



