先生の青





………仕方ないって


「仕方ないってなに?」


ガバッと起き上がり
先生をにらんだ



「卒業したら終わりって事?」



私の剣幕さに
先生は目を見開き


「イチこそなに言ってんの?
なんで住む場所が変わったら
終わりになるんだ?」



「だって、離れちゃう」



「距離がだろ?
遠距離だって
大丈夫じゃないの?」



ポンって
私の頭のてっぺんに
先生は手を置いて



「距離が離れたくらいで
オレがイチと別れるわけないよ」



余裕たっぷりに先生は言う
だけど、やっぱりおかしいよ



大丈夫か、大丈夫じゃないか
それ以前に
寂しいとか そういう感情は
先に来ないの?



なんだろう
スッゴク気持ちに
ズレを感じる



私は先生と離れたくないのに
進学なんて決めてないのに



なんで そんな上から目線で……



不機嫌になった私の口に
先生は人差し指を入れた



急に指が入ってきたから
ビックリして反射的に
口を閉じ噛んでしまう



指を噛まれても先生はそのまま
指先で私の舌を撫でた



………不機嫌なんですけど私



先生を見ると
さっきまでの表情とは違って
甘い笑顔を浮かべてた



………そうか
さっきまでの先生は
教師の顔を見せてたわけか




私は彼氏としての先生を思ってたからズレを感じてたのかもな……