先生の青






全力で走り
砂の上、仰向けになった
先生の傍らにひざをついた



「………先生っ!」



いつから そうしていたのだろう
先生の顔は青白かった
だけど




「…………………イチ……」



風と波の音で
わずかにしか
聞こえなかったけど


確かに先生が私を呼んだ時




「…………良かっ……た……
……せんせぇ……良かっ……」



一気に涙が溢れて
目の前が見えなかった



生きてた………
先生、生きてた………



顔を両手で覆って
込み上げる感情に
胸が張り裂けそうになって
気を失いそうになった




「…………ダメ、なんだよ……
……オレが……生きてちゃ…」




「………先生……」


先生は虚ろな目をして



「……許されないだろ………
オレが……許されない………
オレだけ、幸せになんて……


フミを不幸にして…………
死なせて……オレが………
……許されない……………
イチのそばにいるなんて……

イチが手を……握って……
……オレだけ幸せになんて」




先生は迷子になった
小さな子供みたいな顔で
泣き出した




「イチの寝顔を見てたら………
……許されないって…………

だから、オレ、やっぱり……

でも、イチの顔が…………
イチの声が……頭から……
離れなくて………………」