先生は私の腕の中で
身体を震わせ、荒く息を吐いて
声が枯れて出なくなっても
「なんでだよ、なんでだよ」
そう言い泣いた
だんだん呼吸が落ち着き
先生が静かになった頃
引きずり込まれるように
意識が遠くなる
まぶたを閉じると
胸に熱い先生の吐息を感じた
広がる暗闇に希望を見つける事がまだ出来ない
眠りたくない
眠りたくない
だって眠れば
先生とは違う
自分の夢の中に堕ちてしまう
先生は腕の中にいるけど
それぞれ遠く
別々の夢の中へと堕ちてしまう
胸の痛みは鮮明なのに
泣き過ぎて
ぼんやりする頭は
確実に閉じていく
先生を抱く腕に力を込めた
せめて夢の中だけは
自分を責めないで欲しい
次、目が覚めた時
私は先生に何が出来るだろう
いくら考えても
まぶたの裏に
暗闇が広がるだけだった



