先生の青





本を持って美術室に戻る


それからは もう一度も


先生が私を見る事はなかった







本当の本当に終わった
先生の中では
もう整理がついたんだ






翌日の昼休み


教室で絆と食後にチョコを食べてるところに



「おー、市花ぁ」


笹森くんが満面の笑顔で
私の元へ来た



「日曜日、どこ行く?」


絆が笹森くんを見て
さりげなく席を立とうと
腰を浮かせた瞬間



「行かない」


私はキッパリ言った


「どこにも行かない」



笹森くんはバカみたいに
きょとんとして


「え?なにそれ」



「あのさ、あんたウザいよ」



普段の口調で言った私を
絆は あわあわした表情で見て



笹森くんは一瞬 何を言われたか
理解できなかったんだろう


口をだらしなく半開きにして
だんだんと顔を歪ませ
赤くなった





「な、なんだよ、それ……」



「なんだよって
言ったまんまだよ
ウザいよ、まぢで」


笹森くんは何か言いかけた



だけど、その前に私は
おろおろする絆の腕を掴み
「行こう」って教室を出た