先生の青




頭の中はぐちゃぐちゃだった



美術室で絵を描く先生


正しいと思う気持ちを曲げないために無茶した傷だらけの先生


英雄さんから
私を救ってくれた先生


「どうした?何かあった?」と心配そうに聞く先生



記憶の中の先生が私の中で溢れ



目の前で私の肩を掴み
泣きながら懇願する先生が
見られない



「………やめて、先生
そんなことしないで」



私の肩を掴む先生の手に
私の手をそっと重ねると



顔を上げ先生は表情を緩めた



「………イチ」



「先生、ズルいよ………」


「ごめん、ごめん、
本当にごめん……」


両手で頭を包むように
先生は私を撫でる



「ごめんな、イチ
苦しめてるのはわかってる…

だけどオレ
イチのこと好きなんだ
もう どうしようもないくらい
好きで好きで…………
イチ、イチ……愛してる」




先生、私も好きで好きで
どうしようもないくらい好き



………だから




  無理なんだよ………



「先生、
私の苦しみがわかるなら
私を愛してるなら………」



先生が好き

その気持ちが言葉を詰まらせた



だけど、もう無理なんだよ



「愛してるなら
私を離して………」


「………イチ」



先生から表情が失くなっていく



「………ごめんなさい
私はもう無理……
先生のそばにはいられない

……普通の生徒に戻りたい」