先生の青




先生は私を
部屋に連れて行こうとしたけど


部屋に行ったら
また先生に流されてしまう



ファミレスとか
人目につく場所もヤバいし


結局、近くの公園の
ドーム形をした
かくれんぼには
うってつけの遊具の中に入り
二人ひざを抱えて座った




遊具の中は真っ暗で
入り口から少し
街灯のあかりが差し込むくらい



狭い空間に少し緊張して
息を押し殺すと



ふいに先生が口を開いた



「………子供の頃」


先生の声は落ち着いてて


「子供の頃。
こういう身を潜められる
暗い狭い場所が好きだった」


なんとなく
先生らしいなと思った


「……私は苦手だな」


抱えたひざに
視線を落として答える


「なんで?ワクワクしない?」


「ワクワクし過ぎて
じっとしてられなくて
すぐ出たくなるの、私」



先生はクスクス笑い


「なんかイチらしいな」



優しい口調


私の心は
よっぽど不安定で軽いのか


簡単に揺れる


グラグラする