先生の青





放課後は家で着替えてから
すぐにバイトへ向かう



バイト先のコンビニは
家から歩いて15分くらいだ



最初のうちは声が小さいのと
タバコの銘柄を覚えるのに
少し苦労したけど大分慣れて



同じ時間帯に入ってる
女子大生の先輩なんかは優しくバイトは楽しかった





10時を過ぎてバイトを終え


「お先に失礼します」


軽く頭を下げて店を出ると




「お疲れ様」


ビクゥッ!
その声に思わず
身体がビクッとなった



店の出口のわきに
三島先生が待ってて


「―――――――っっ!」



叫びそうなくらい驚いたのに
驚き過ぎて声が出ない



そんな私を横目でにらみ


「イチが無視するから
オレすっかり
ストーカーなんだけど」


不機嫌そうな声を先生は出す



「ストーカーって」


何を言っていいのか
わからない


鼓動だけが やたらと早くなる



うつむいた私の手首を
先生はそっと握り



「話、しよう。イチ。
イヤだって言うなら拉致るぞ」



いや、手首掴んでる時点で
私もう拉致られてんじゃ?



「………わかったよ」



素直にうなずいて
手首を掴まれたまま
二人で歩き出した