先生の青





夜、部屋で
明日の学校の準備をしながら
机の上の鳴らないケータイが
目に入る



………おかしいな
いつもなら もう
着信もメールも来るのに………



先生に何かあったのかな?


急に心配になって
胸がざわざわする


だけど、そんな自分が
馬鹿馬鹿しい



さすがに諦めたんだ


そもそも教師と生徒だし
先生も目が醒めたんだろう



鳴らないケータイが
気になりながらも
早めにベッドに入った



先生は諦めたと
すっかり思い込んで







翌朝、学校の校門で
絆と一緒になり
なんか眠いーダルいー
言いながら玄関に入った



………すると




私の靴箱の前に
三島先生が腕を組んで
待ち受けていた



「あ、三島先生
おはようございます」


絆が普通に挨拶して
先生もにっこり


「おはよう」って返す



私は何も言えなくて
うつむいてると



先生が 「どうぞ」って
私の上靴を靴箱から出した



………なんで?
なんで こんな事するの?


絆も少し怪訝な表情をして


「市花、私、先に教室行くね」


慌てて靴を履きかえて


「待って絆………」


絆を追いかけようとした
私の腕を先生は強く掴んだ