目を閉じた先生を見つめ
………本当に寝たのかな?
なんで 『どうした?』って
訊かないの?
『疲れてる』って
決めつけるの?
なんだか先生に
逃げられたみたいに感じる
だけど『どうした?』って
訊かれたら
私は言ってしまう
ぐちゃぐちゃの
どろどろした気持ちのまま
言いたくない事まで
先生にぶつけてしまう
私の気持ちに
先生はきっと答えられない
そうしたら私たちは終わる……
考えない
考えちゃダメだ
……だけど
一度 膨れ上がった暗雲に
目を背けて行き着く先は
どこなんだろう?
あんなに安心できた
先生の隣で
私は今ひとりぼっちだ
ふたりでいても
私は今
ひとりぼっちだ………
……可哀想に
……可哀想に
彼女の声と共に
パリーンって
心が割れる音がした
……もうダメだ
堪えられない
苦しい胸の痛みと一緒に
涙が止めどなく溢れて
「………ふぅ……うっく……」
肩を震わせ泣き出した私を
先生は不安げな目で見た
「…………イチ……?」
「……先生………
私は可哀想なの……?」
その一言を口にすると
より一層 涙が溢れた



