………なに?この会話
待って イヤ だめ
考えたくない
まさか、先生とカナさんって
そんな、そんな………
ガラガラッて
足元が崩れていく
先生は私に全てを話していない
肝心な事を隠してる………
「でも、泉……
市花さんは……」
「お前に関係ない」
「………悪い先生ね、泉。
可哀想よ、市花さんが」
「……よく、わからないんだ
イチに関してだけは
一番、手を出しちゃいけない
わかってたはずだった
だけど…………
最初は本当に心配だった
たまに見せる表情が
妙に大人びてたから
イチの相談にのり
助けてやると
あの子は想像以上に純粋で
孤独なんだろう
驚くほどオレを信用して頼った
その無防備なイチに
いつの間にかオレが……」
「………泉?」
「わかってる
イチを傷つけてる
だけど、今となっては もう
イチはオレの全てなんだよ
あの子はオレの
どうしようもない部分を
全て受け入れようとする
オレが何も返せないの承知で
イチは何も求めてこない
あの子は本当は
強くて健全で優しくて
オレみたいに
堕ちていくタイプじゃない
イチが一番弱ってるところに
つけこんで
そばに置いとくオレは悪魔だよ」



