先生の青






  ザァ―――――――


シャワーの音で目を覚ました


リビングは暗くて
キッチンから
小さな灯りが
差し込んでた



さっきまでとは違う
すっきりした倦怠感が
身体に残る



寂しさに任せた行為
ただの甘え


これじゃ先生を責められない


だけど後悔は全然ない
先生と抱き合ってる時は
信じられないくらい
幸せな気持ちになる




ハーフパンツだけ履いて
タオルで髪を拭きながら
先生が戻ってきて



「起きた?電気つけていい?」


私がうなずくと
部屋が明るくなり
まぶしさに目を閉じた



先生はベッドに座り
私の前髪を
かき上げるように撫で



「……で、何があったの?」


泣いた理由を先生は訊く
だけど
何だかうまく言葉にならない



「………もう、いいの」


小さな声で言うと
先生は困った顔して


「オレはよくないよ
イチが悲しいなら
何とかしたい」



家で何があろうと
先生がこうしてくれれば
もういい



「……やっぱり家で
何かあるんだよな?」


「新しい家に
少し馴染めないだけだよ」


「……本当に少しなのか?」


やっぱり好きだな
私を心配するその目


「少しだから大丈夫
私もシャワーしてくる
だから、こっち見ないでね」



先生はため息ついて
「ハイハイ」って
向こうを向いた