美術室の窓際、
一番後ろに椅子を置き
ひざを抱えて座ってた
ケータイにイヤホン付けて
音楽を聴くと
先生が大声で歌う気持ちが
少し、ほんの少しだけわかる
椅子の背もたれに身体を委ね
見上げた真っ青な夏の空
自分がとても狭いところで
生きてる気がする
「イチー、パンツ見えっぞ」
先生がからかうように
私の前に立ち言うと
周りから失笑が起こる
「私のパンツ見て
喜ぶ人なんていないしね」
素直に普通の座り方に戻す
先生のバカに
ムカつく気力すらない
いろんな事に打ちのめされる
私は小さくて弱い人間なんだ
こんな風に考える
ネガティブさにも
呆れてしまう
……今までさんざん
良い子をして来たつもりだ
お母さんに迷惑かけないように
良い子をして来たつもりだ
わかって欲しいなんて思わない
甘やかしてくれなんて思わない
だけど、自分の立場のために
私を責めるって どうよ?
あり得ないし、マジで
今まで放っておいたなら
最後まで放っておいてよ
言えない事が
お互いに多いんだからさ
お母さん



