好きだって思う
自分勝手でズルい先生が
好きで たまらないと思う
髪を 頬を撫でる その手は
私のためのモノだと思いたい
幼稚なヤキモチでさえ
本当は嬉しいんだ
怖くなる
先生への想いが強くなる事が
怖いんじゃない
先生への想いのために
真実をねじ曲げ
自分にとって
都合よく解釈するように
なるんじゃないかって
それが一番怖い
何度も自分に言い聞かせる
これは愛じゃない
優しさなんて一欠片もない
先生の胸に顔を埋めて
抱きつくと
頭上から「……ふっ」て
柔らかい笑い声を先生は漏らし
私をギュウっと抱きしめた
「……イチは可愛いな」
囁くような甘い声に
全身はしびれて疼く
キュッときつくまぶたを閉じて
先生が好きだ
すごく好きだ
どうしようもなく好きだ
溢れる気持ちに
目がジンと熱くなる
この人が何をしても
私は無条件で
許してしまうだろう
だから絶対に
口には出して言わない
好きだ。なんて
絶対に言わない



