先生の青





身体が離れると


英雄さんはベッドを降り


床に散らかった服を
一枚 一枚 拾い
身に着けていく。



私は ベッドに横たわり
じっと彼を見ていた。



着替えが終わると
ベッドに腰を下ろし
私の額にキスをして


「おやすみ」と言って
部屋を出て行く



ドアがしまり
その後ろ姿が見えなくなると
涙がこぼれて枕を濡らした




目を閉じることすら出来ない



まぶたが下りて
闇に包まれると


あの冷たく光る目
鬱陶しそうに出した言葉が
何度も繰り返される



どこを間違ったんだろう
何がいけないんだろう
優しかったのに
英雄さんは優しかったのに



どうして



どうして もっと ちゃんと


英雄さんを拒めないの?






窓の外 だんだん青白く
明るくなっていく



脱け殻の身体を起こして
床に落ちた下着をつけた




 シャワー


 シャワーを浴びよう


 全て流して


 今日は早く家を出よう


 ペンケースを
 美術室に忘れたし


 絵の具の匂いを嗅ぎたい



部屋の中 セックスの
匂いが消えないから