先生の青





全てのことを一気に理解した



先生が私を助けた理由も


自分がフミさんの
身代わりとまでは
思わない



だけど
私を助けることで
先生は自分の罪悪感を
和らげていたはずだ



私が先生を必要としてた以上に

先生は私が必要だったんだ


英雄さんのことで
悩み苦しむ私が
先生は必要だった




「………先生」


「……うん」


「先生は……カナさんのこと
まだ……好き?」



先生は苦笑いをして


「そんなわけ……
カナはもう他人の物だ」



他人の物か………

その声が どれだけ
未練をたっぷり含んでるか
先生は気付いてないな……




バカだ、この人
本当にバカ




「………ごめんな、イチ」


何に対して謝るの?


「先生は………
先生は ずっと………
これからも ずっと
フミさんを待つの?」


「ああ」


「フミさんの目が覚めるのを?
それとも
フミさんが……………」


自分は なんてことを
言おうとしてるんだろ


フミさんが亡くなるのを
待ってるのか なんて



「目が覚めるのを待ってる」


先生は顔色変えずに答えた


「フミが死んだら
オレの生きる意味がない」