「カナの話は相談ってのよりも
愚痴だった
大学には自分より才能ある人が
たくさんいて焦るとか
付き合ってる男が
最近 冷たいとか
そんな愚痴でも
カナがオレと
話がしたいと思ったこと
自分の部屋にカナがいること
『何でも話せるのは
泉だけだよ』
そう言って笑うカナの全てが
オレを幸せにした
その夜、
カナが帰ったのは12時近く
カナの甘い香水の
匂いが残る部屋で
いつまでも
嬉しさと切なさを感じてた
おやすみのメールを
カナに送ろうと
ケータイを開いた時
驚いた
画面に
〔メールの送信に失敗しました〕
って表示されてて
フミに送った
行けないってメールが
届いてなかった
だけど、もう12時過ぎてるし
フミも待ってないだろう
今さら行けないって
メールも変だし
フミのことは無視して
カナにおやすみのメールをした
次の日
フミに電話して謝ったけど
フミは怒ってるよりも
失望したって感じで
『もう泉なんて
どうでもいいよ』って
悪いな、と感じつつも
安心もした
やっとフミから解放されるって」



