先生の青




「カナが中学に上がり
オレとフミは
小学校高学年になった頃


毎朝、登校する時に
セーラー服を着たカナを見て
何とも言えない気持ちになった


悔しいにも似てるし
焦りにも似てる


目が合ってカナが
『泉、おはよー』って
笑顔でオレに手を振ると
身体が勝手に逃げ出した


そう。
オレはカナに恋をしていた


中学生になったカナが
遠くに思えて
小学生の自分が悔しくて


もどかしい気持ちを抱えてた



フミに対しては
何も感じなかったけど


女子ってのが
鬱陶しい年頃だったんだな

それにフミは学校で
幼なじみという関係を
強調するようなところがあって

そこが嫌でフミとも
距離を置くようになった」