先生の青




あのままお互い無言で
私は ひたすら
甘いバニラを食べた



アイスのカップが空になり
キッチンのゴミ箱に捨ててから


無表情で缶ビールを飲む先生に


「シャワー貸してください
あと着替えも」


私が そう言うと


先生は弾かれたように私を見て
ホッとしたように表情を緩めた



クローゼットから
Tシャツとハーフパンツを
出してくれて


受け取った時
触れた先生の指先は
すごく熱を持ってた





  ザァ――――――――


頭上から噴き出すシャワーが
髪や顔、身体中を濡らしていく



ギュッて、まぶたを閉じると
優しく触れた先生の唇の感触がよみがえった




急に怖くなる


先生が、じゃなく
私が



英雄さんと
あんな事があった
ばかりのクセに



寝てる私にキスをした先生が
まったく嫌じゃない


むしろ、一瞬
胸は甘くときめいた



だけど、やっぱり
恋だとは認められないし
認めたくない



先生といる時だけが
私は安定していられる


ここに恋愛感情が混ざると
今の関係が変わってしまう


それは すごく嫌だし不安だ


ズルい言い方をすれば
まだ先生に無条件で
甘えていたい



自分の気持ちが見えなくて
先生の気持ちまで
考える余裕はないけど



もしも、もしも今夜
先生に求められたら
きっと、いや、絶対
私は拒否できないだろうな



英雄さんを受け入れた時とは
全く違う意味で



私は先生を拒めない