それから英雄さんは
大学近くのマンションに
引っ越し
遅れてた生理も
ちゃんときて
自分の出生を知った事は
お母さんにも言わなかった
今まで以上に
家で私は無口になったし
誰も私に話しかける事もない
終わったんだって思った
もう終わったんだ
だけど
私は もう
何も知らなかった頃には
戻れないし
失った物は失われたまま
傷は永遠に残る
これから先は
痛みに目を逸らしながら
騙して生きていくしかない
学校行って
友達と笑って
絵を描いて
必死に普通を守るんだ
こんな話
誰かが聞いたら
引いちゃうもん
梅雨も明けて
7月 夏が来る
何が辛いかって聞かれたら
普通に明るく日常をこなす
外側の自分と
いつまでも暗い穴に落ちてる
内面の自分
その2つの私は
今にも
崩れてしまいそうなくらい
危ういバランス



