「愛美も、もうすぐ二十歳になるんだから少しわ落ち着けよ。」
そう言って私の頭をグシャグシャとなでる。

ずるいよ…
もっと好きになっちゃうじゃん…
でも、仁が私に触ってるんだよ!!
しあわせかも~♥

そんな事を考えていたら地獄の時間になっていた…
「愛美~。早くしなさい。もう待ってるわよ!」
「げっ!もう!?」

私を待っている地獄、それは坂本 忠(さかもと ちゅう)とゆう男…
実わ仁の弟…
私に一目惚れしたらしい。
でも、忠わはっきり言って私のタイプでわ無い。
私は仁のようなガッチリした肉食系が好きで、忠のようなヒョロヒョロした草食系が大嫌い!!!

でも、一週間前に仁に
「俺の弟がさ、この前会ったときに愛美のに一目惚れしたんだって。だからさ、今度会ってやってくんない?」
大好きな仁の頼みを断れるわけないじゃん!!
もちろんOKするに決まってんじゃん!!

でも、この日が近ずくにつれてある思いが強くなってく。
「一目惚れしてくれたのが仁だったら…」
「ううん。そんな贅沢言わないから忠を仁そっくりにして。」

一方通行なこの恋だけど、いつか実ることを信じて…
たとえずっと曲がり角のない真っ暗な路地でも私は歩き続けるよ。