振りかえった先には、街中で見かけるサンタの女の子バージョンの服を着ている女の人がいた。 「物騒なモノを人に向けちゃいけません!って、お母さんに教わらなかったかな?絵莉ちゃん?」 女の人はそう言うと、手をパン!と叩いた。 その瞬間、絵莉がしっかりと握っていたハサミが跡形もなく消えてしまった。