「あ、話しがあんだけど?」
「うん。いいよ。
……今?」
「いつでも。」
「今なら大丈夫だよ。」
「じゃあ来て。」
「うん。」
知華は愛莉の手を引いて止めようとしたが愛莉はにっこり笑って「大丈夫」と言った。
二人は屋上に行った。
遼は腕を組みながら手すりに軽くもたれた
「あんたさ、昨日彼氏待ってたんだろ?」
「あ、うん。
そうだけど…?」
「彼氏ってサッカー部二年の?」
「うん。
修也先輩だよ。」
「ふーん。
…あいつのことどれぐらい知ってる?」
「え…そう言われればそんなにかも…」
「じゃああいつが何股もかけてんのは?」

