「…僕は真由ちゃんがモデルになるのは嫌だ」

拓海くんはいつもの優しい目に戻って私を見つめた。

「本当はサーキットでキャンギャルをするのも嫌だ」

そう言って拓海くんは俯く。

「みんなに見られるのは本当は嫌だけど…
傍にいてくれるから我慢してる!!」

拓海くんは顔を上げて

「真由ちゃんは僕にとってこの世でたった一人の…
大切な人なんだよ…」