おいおい、本来頑張らないといけないのはライダーだよ、拓海…

あいつはこの事を知らない。



「真由ちゃん」

俺は運転中だったので真っすぐ前を見つめていた。

「家に送っていこうって思ったけど…
今からお店に行こう」

「ええっ!!」

真由ちゃんは焦って俺を見つめている。

「拓海とちゃんと話し合いなよ。
こんな事で別れちゃダメだよ」

赤信号で停車して、俺は真由ちゃんを見つめて微笑んだ。