「…真由ちゃん?」

振り返ると拓海くんが怪訝そうにこちらを見つめていた。

「…あっ、あの!」



「拓海、休憩にでも行っておいで」

そこに出てきたのは、拓海くんのお店で働き、ライダーとしても活動している総一さんだった。

「さあ…」

門真さんはチラッ、と私を見つめると拓海くんの背中を押した。



拓海くんはため息混じりに息を吐いて頭を左右に振った。