白兎物語

ウサ美「なんだよ…なんで入れないんだ?」

ウサ吉「これは…魔法で入口に見えない壁を作り出しているみたいですね。」

ラビィ「かなり強力な魔法みたいね。ちょっとやそっとじゃ破れそうもないみたいだわ…」

5匹はセシルによって洞窟の入口に作り出された見えない壁に阻まれ中に入る事が出来なくなってしまった。

赤ウサJr.「ちくしょう!何か方法は無いのかよ!?」

ウサ吉「落ち着けJr.、きっと何か方法があるはずだ。」

ラビィ「しかしこれを破るにはそれに匹敵するくらいの力が必要よ。私達にそんな魔力はないわ…」

ウサ美「じゃあどうすんだよ?このまま世界が征服されるのを黙って見てろって言うのか?」

入る方法も見つからず、見えない壁の前で途方に暮れているとバジャールが突然口を開いた。

バジャール「みんな、オレに任せてくれないか?オコジョ族に伝わる敵の魔法を無力化する呪文を思い出したんだ。そいつを試させてくれ。」

ウサ美「なんだよ、そんな都合のいい呪文があるなら早く言ってくれよ。さっ、早く早く!!」

バジャール「わかったわかった、さあみんな少し下がっていてくれ。」

バジャールは見えない壁の前に立つと、何やら呪文をつぶやき壁に手を当てた。すると手を当てた部分から物凄い光がほとばしり壁全体に広がっていった。そしてしばらくすると光は次第に薄れ消えていった。

バジャール「もう大丈夫だ。魔法は無力化し壁は消え去ったぞ。」

するとウサ美がさっきまで壁があった所まで行き恐る恐る進むと今度は何事も無く進む事ができた。

ウサ美「おお!入れる!やるじゃんバジ!ん?どうした?」