手足の自由がきかない4匹は芋虫のように地面に寝転ぶ事しかできなかった。

ウサ美「どうすんだよ、火あぶりだってよ…。焼きウサギになんてなりたくねーぞ!」

赤ウサJr.「オレだって嫌だぜ!ウサ吉!なんとかこのロープ切れないか?」

ウサ吉「さっきからやってるんだがダメだ。どうやらロープに魔法がかけてあるらしく全く切れない…。」

バジャール「オレはオコジョだから焼きオコジョか…。」

4匹が話していると、牢の奥の方から声が聞こえてきた。

「なんてザマだお前たち。」

「4匹もいるのにだらしないわね。」

聞き覚えのあるその声の方に振り向くとウサ太郎とラビィがやはり手足をロープで縛られて床に転がっていた。

ウサ美「お前ら!さっきガゼットが言ってた昨日捕まえた2匹ってお前らの事だったのか。」

ウサ太郎「ちょっとだけ油断しただけだ。あと少しでガゼットを倒すとこまでいってたんだけどな。」

ラビィ「ウソつけ!この黒毛ヘタレ野郎!あんたビビってオシッコ漏らしてたくせに。」

ウサ太郎「わ〜!言うな!わ〜〜!」

4匹『…』

結局6匹は脱出する方法を見つけられないまま時間だけが過ぎて言った。

どれくらいの時間が過ぎただろうか、やがて1匹の狼の兵士がやってきた。

狼の兵士「時間だ!出ろ!」

ついに処刑の朝を迎えた6匹。

あと数分後には火あぶりになってしまうのかと思うと6匹はただ声も無く、心にあるのはただ絶望感だけであった…。